さぐりさぐり、めぐりめぐり

借り物のコトバが増えてきた。

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いつか病名がつくかもしれないこと

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Photo by Feliphe Schiarolli on Unsplash

ずっと不思議に思っていることがある。

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これは中学に入学したての頃、はじめて知らされた自分の客観的な学力順位だ。どの都道府県も同じなのかは定かではないけど、地方で公立小学校から公立中学校へと進学する多くの人は同じ経験をしているのかと思う。

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『パリ・ロンドン放浪記』ーー光の側からは見えない貧しさに言葉を充てがう

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キエフの中央駅にほど近く、通りから見ると半地下になった安いアラブ料理の食堂で何時間もチャイを片手に『パリ・ロンドン放浪記』(岩波文庫)を読んでいた。『一九八四年』(ハヤカワepi文庫)『動物農場』(角川文庫)で知られるイギリスの文豪ジョージ・オーウェルが若き日に身を置いた底辺生活のルポルタージュである。

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『テロルの決算』と人の眼差しーー傲慢な解釈を嫌悪する

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人が人に向ける眼差しはときにほとんど信用できない。対象の属性と論客気取った思考主の妙に自信満々な想像力で為される粗い解釈は、一人の人間をあえて要素にまで解体したりはしない。

沢木耕太郎の著書に『テロルの決算』(文春文庫)がある。沢木耕太郎といえば、一般的に『深夜特急』(新潮文庫)を筆頭とした紀行文作家としてのイメージが持たれる。

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生きているということ

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Photo by rawpixel on Unsplash

 この世に人間として生まれて来たことの不幸から、少しでも救われたいと思う人は、文学・芸術・哲学の道に進む以外に途はないのですが、この途に進むことはきわめて困難なことです。まず貧乏に耐え、勉強をする決心が必要です。その決心は大部分の人には出来ません。

(『車谷長吉の人生相談 人生の救い車谷長吉

もうここ数年、毎日爆発しそうなのに、これをどうやって対外的に説明すれば良いのか分からずに内側にとどめておくしかない状況が続いている。

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異邦人になることの恐れ

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Photo by Andre Benz on Unsplash

金曜22時半、中央線高尾行の中央特快は東京駅を発った。これから始まる休日のため幾分か騒々しい車内。開閉するドア部分に体重を委ねながら丸ノ内・神田辺りのオフィスビルをボーッと眺めている。

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変えられるもの、変えられないもの

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よく「広い世界、宇宙のことを考えたら自分の悩みなんてちっぽけだ」みたいなことが言われる。個人的には、これには一度も納得できたことがない。

言わんとしていることは分からなくもないけど、そんな神みたいに俯瞰した視点は持ち合わせてないし、それどころか自分は自分の悩みとか自意識にいつも内側から圧迫されて破裂しそうになるよ。

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