しばらくホッキョクグマのことだけ考えていたい
不思議な世界設定、面白かった。
多和田葉子、ハマりそう。
(抜き書きとか追記します、多分)
【抜き書き】ジャックが誰だかわかるはず──『死をポケットに入れて』(ブコウスキー)
ベッドに入って部屋の電気を消すのが朝4時。5時間後にけたたましいアラームで飛び起きる。
22時頃に仕事を終えても、夜は長い。
そのタイミングで冷たいビールを飲みたいとは常々思うけれど、自制している。
お酒を飲むと眠たくなったり、気が散漫になって、本が読めなくなるから。
続きを読む退屈な国道、饒舌な青年たち
居酒屋やバーなんかでテーブルを挟んで人と正対するよりも、カウンター席に横並びで座ったほうが話しやすかったりする。
人と、できれば長い距離をうだうだと歩くことにはそんな横並びのカウンター席に近い愉しみがあるかもしれない。
続きを読む巡礼者は幸いである。あなたが最も気にしていることが、ただたどり着くことではなく、他の人と一緒に目的地に到着することならば。
(「巡礼者の垂訓 第2の教え」より)
『パリ・ロンドン放浪記』ーー光の側からは見えない貧しさに言葉を充てがう
キエフの中央駅にほど近く、通りから見ると半地下になった安いアラブ料理の食堂で何時間もチャイを片手に『パリ・ロンドン放浪記』(岩波文庫)を読んでいた。『一九八四年』(ハヤカワepi文庫)『動物農場』(角川文庫)で知られるイギリスの文豪ジョージ・オーウェルが若き日に身を置いた底辺生活のルポルタージュである。
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