【『幸福論』アラン】不幸になるのは簡単、幸せになることは難しい
不幸になるのは何もむずかしくない。ほんとうにむずかしいのは、幸福になることだ。
『幸福論』読了。「島流しにするけど今まで読んだ本を10冊だけ選んで持って行っていいぞ」とか言われたら入れておきたい本 pic.twitter.com/omJ6nCqi5B
— 岩辺 智博 (@tomotaro0106) 2018年1月31日
またひとつ大切な本に出会った。最近は「幸福」とか「苦悩」とか、なんだか抽象的で大きなテーマの本ばかり読んでいる。図書館も時間も比較的自由に使える学生のうちからこんな本を読んでおけばよかったと思わないでもないが、無数の本の海からこの本を手に取ったのが今なのであれば、それが自分の読むべきタイミングなのだろうと納得もしている。
続きを読む【読書の意味】本を読むことは「自分を解明する」工程である
「暇」とか「退屈」と思える時間が日々の中から姿を消したのはここ数年の話。
時間があれば本を読みたい。今はそうやって過ごしている。幸い仕事のない今は読み放題という贅沢を満喫している。
何冊といったカウントはしていないが、2017年は80~100冊くらい読めたのではないかと思っている。
誰しも少しずつ「人間失格」なんだと思う。『人間失格』より
自分の幸福の観念と、世のすべての人たちの幸福の観念とが、まるで食いちがっているような不安、自分はその不安のために夜々、転輾し、呻吟し、発狂しかけた事さえあります。
いわゆる「普通」と言われているものから大きく自分が外れていることを感じることは誰しもあるはず。
続きを読む『共産党宣言』は雇用され、働くすべての人への伝言
先日こんな記事を書いた。
当時ほどでないにせよ、自動車工場における労働には創造性は求められず、したがって働く喜びというものからは程遠い。かろうじて出社し、機能し続けてもらうだけの報酬をガソリンレベルで毎月補充し、愚痴を吐く口だけ元気な労働者の足を今日も工場に向かわせる。
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