さぐりさぐり、めぐりめぐり

借り物のコトバが増えてきた。

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本棚

しばらくホッキョクグマのことだけ考えていたい

『雪の練習生』(多和田葉子著、新潮文庫) 不思議な世界設定、面白かった。多和田葉子、ハマりそう。(抜き書きとか追記します、多分)

【抜き書き】ジャックが誰だかわかるはず──『死をポケットに入れて』(ブコウスキー)

『死をポケットに入れて』(河出文庫、チャールズ・ブコウスキー) ベッドに入って部屋の電気を消すのが朝4時。5時間後にけたたましいアラームで飛び起きる。 22時頃に仕事を終えても、夜は長い。 そのタイミングで冷たいビールを飲みたいとは常々思うけれど…

『パリ・ロンドン放浪記』ーー光の側からは見えない貧しさに言葉を充てがう

ジョージ・オーウェルのデビュー作『パリ・ロンドン放浪記』の書評記事です。

『テロルの決算』と人の眼差しーー傲慢な解釈を嫌悪する

ニュージャーナリズムの旗手・沢木耕太郎の代表作『テロルの決算』の書評記事です。

異邦人になることの恐れ

「死ぬくらいだったら、その前に…」最近の行動原理はこの考えに基づいている。私の知る限り、人生で最も投げやりな時間を過ごしている。取り返しのつかないところまで来た。

変えられるもの、変えられないもの

よく「広い世界、宇宙のことを考えたら自分の悩みなんてちっぽけだ」みたいなことが言われる。個人的には、これには一度も納得できたことがない。言わんとしていることは分からなくもないけど、そんな神みたいに俯瞰した視点は持ち合わせてないし、それどこ…

『言葉の流星群』とイーハトーヴォの旅

宮澤賢治ゆかりの地・岩手県と個人的な体験について書きました。美しい自然からは多くの着想が得られます。それ故に宮澤賢治をはじめ、多くの文化人を排出しているのが岩手県です。岩手県や自然に興味のある方にオススメの記事です。

「難しくてニュースがわからない…」素人ジャーナリストの取材2.0

大衆の政治や経済への無関心が騒がれる今日。「新聞やニュースを見なきゃとは思ってるけど難しい」本音はこんなところではないだろうか?初心者が世の中に関心を持つためにジャーナリストはどうするべきか書きました。

弱さの直視が新たな強さの契機に。『フラジャイル』より

コンプレックスや弱さはどうしてもネガティブに捉えてしまうもの。しかし、その脆弱さには新たな強さのヒントが詰まっています。弱さや障害に悩む方にオススメの記事です。

【『幸福論』アラン】不幸になるのは簡単、幸せになることは難しい

アランの『幸福論』についての記事です。巷に溢れる啓発本のどれを読んでも本質をつかめないということはないでしょうか?93つのプロポ(断章)によって徹底的に解説された「幸せ」を存分に学んでみるのも良いかと思います。「幸せの本質」を知りたい人にオ…

誰しも少しずつ「人間失格」なんだと思う。『人間失格』より

太宰治の代表作『人間失格』についての記事です。救いようのないような一人の男の手記を読み進めていると、どこからか共感が湧いてくる。人は誰しも狂気を持っているのではと思わされます。

巡礼は歩く瞑想。『星の巡礼』(パウロ・コエーリョ)より

『アルケミスト』で有名なパウロ・コエーリョのデビュー作『星の巡礼』の書評です。実体験に基づいた物語には人生の教訓が溢れています。パウロ・コエーリョやスペイン巡礼に興味のある方におすすめです。

『共産党宣言』は雇用され、働くすべての人への伝言

マルクス、エンゲルスの共著『共産党宣言』についての記事です。共産主義についてあまり知識のない人にオススメの入門記事です。

劣悪・残酷でも労働者が会社を離れられない理由『自動車絶望工場』

去年の10月から12月にかけての3ヶ月、自動車工場で派遣工として働いていた。毎週土曜日の編集・ライター養成講座に出席するため、東京で暮らしながらガッツリ貯金をできそうな求人を探していたところ、「寮費無料」「月収31万以上」という文字が目についた。…

“生きる”を手繰り寄せる治療『旅をする木』より

めまぐるしい日々の中で、身体的にも精神的にも磨耗し、それでも生きていかねばと奮いたたせる日々。気づけば視野は限定され、「身の周りだけが世界なのだ」と自分で納得している。そんなことに気づいてハッとすることがある。今このときも、かつて旅したあ…

『茨木のり子詩集』は整合性を保つための最後の砦

日本を代表する女性詩人・茨木のり子さんの詩集より、特におすすめな詩をいくつか引用してまとめました。なかなか人生うまくいかない、誰かのせいにしてしまいたいという時に読んでみてはいかがでしょうか。

人生はもうずっと日曜日の午後なのか。『ベロニカは死ぬことにした』より

絶望的な気持ちで窓の外を眺めていた紺碧の空と木一本見当たらないなだらかな丘陵地帯をバスはゆく時折鮮やかなひまわりたちが揃いも揃って太陽の方を向いている 「ムズング!」あんなに鬱陶しい視線と関わりを求められた昨日までがすでに懐かしい降り立った…